☆ブログ『小径を行く』の読者の皆様へ これまで利用していたブログサービスは、スマホ用で広告が多く、見にくいとの声が数多く寄せられました。広告自体もひどい内容が目につくため広告のないブログサービスに切り替えました。以後も『小径を行く』というタイトルで続け
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2693「青二才」の爽やかさ 生きることは悲しみと華やぎ
年々にわが悲しみは深くしていよよ華やぐ命なりけり 作家で歌人(画家岡本太郎の母親)岡本かの子(1889~1939)の歌(『歌日記』より)だ。だれでもがそうだろうが、年をとるほどに悲しみは深まる。日々の動きをテレビのニュースや新聞の記事で読みながら、その思いが
2692 氷が厚く張っていても 「春隣」の季節に
「春隣」(はるどなり)という冬の季語がある。「春がすぐそこまで来ていること」という意味だ。立春(今年は2月3日)まであと1週間。とはいえ、北海道や日本海側の地域では春はまだまだ遠い。一方、私が住む関東南部の今日は寒さが緩み、近所で梅の花が咲き始めているの
2691 天才の陰に名指導者あり イチローの殿堂入り
遅ればせながら、イチローが日本に続いてアメリカ野球の殿堂入りが決まったことを書いてみる。日本では実質7年間しかプレーしなかったため、日本の殿堂入りについての賛成は 92・6%(有効投票349票のうち323票を獲得)で26人がイチローに投票しなかった。こ
2690 トランプ現象は偉大な過去への郷愁 駄々っ子諭す主教
駄々っ子を諭す先生……。21日、ワシントン大聖堂で大統領就任記念行事として行われた礼拝。バッデ主教(女性)は、耳の痛い言葉でトランプ米大統領を戒めた。このニュースをテレビで見ていた私は、トランプ氏の顔からして彼がへそを曲げるに違いないと思った。案の定だ
2689 森の木と人間は同じ 吟遊詩人と現代詩人が語る比喩
まことに、木々の葉の世のさまこそ、人間の姿と変わらぬ、 木々の葉を時に、風が来って地に散り敷くが、他力ではまた 森の木々は繁り栄えて葉を生じ、春の季節が循って来る。 それと同じく人の世系(よすじ)も、かつは生い出で、かつはまた滅んでゆくもの。 古代ギリ
2688「くちびるに歌を」持とう 厳寒の中のマリンバコンサート
「くちびるに歌を」という言葉が好きだ。いつのころからか、逆境に立たされてもこの言葉を思い出し、勇気を奮い起した。18日夜、知人が主催した音楽会に行き、あらためてこの言葉の意味をかみしめた。飯能市のホテルで開かれたマリンバを中心とする演奏会「「齋藤八重子
2687 孤高の横綱との別れ 照ノ富士が引退
「横綱になったとたんに、私はやめることを考えました。大関だったら、もし陥落したとしても、努力次第でまた上がることができる。でも、横綱というものは、その使命を果たせなかったら、相撲をやめるしかない」。こう語ったのは、大相撲で白鵬に次ぐ32回優勝という大記録
2686 眠れぬ夜に聴いた歌 『早春賦』と『寒い朝』
夜中に目が冴えてしまい、眠れぬままラジオを聴いてみた。終夜やっているというNHKの「ラジオ深夜便」という番組で、懐かしい音楽を流していた。タンゴで知られる「アルフレッド・ハウゼオーケストラ」と往年の人気コーラスグループ「マヒナスターズ」の特集を順番にやって
2685 厳冬のウルフムーン 美しい朝の月の詩(うた)
今朝2025年初めての満月を見た ラジオ体操の帰り道の西の空 上空が青でその下がピンク さらにその下は青い色が広がっている 真中のピンクの中に浮き出ている丸く明るい月 厳冬の季節のウルフムーン(狼月)だ 空腹を抱えたオオカミの遠吠えが満月にはよく聞こえ