小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をコラムとして書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。(Copyright (C) 2006-2024 Y.Ishii All Rights Reserved.)

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更新情報

(調整池の朝) 今日は2023年12月30日。年々、読書量が減っていることを身に染みて感じている。今年最後ともいうべき本を読み終えた。アメリカの女性の動物学者、作家が書いた小説だ。ディーリア・オーエンス作、友廣寛訳『ザリガニの鳴くところ』(ハヤカワ文庫)
『2449 だれかと語り合いたい本 アメリカの長編『ザリガニの鳴くところ』』の画像

「適切に対応したい」。政界、経済界だけでなく司法の場でもこの言葉が使われる。私が一番嫌な言葉だ。辞書によると「適切」は「よく適合していること。ぴったりあてはまること」、「対応」は「①互いに向き合うこと②両者の関係がつりあうこと③相手や状況に応じて物事を行
『2448 一番嫌いな言葉は 「適切に対応する」』の画像

 今年の十大ニュースのトップは、国内が自民党のパーティー券キックバック問題、国際がイスラエルによるパレスチナガザ地区への軍事攻撃だと予想した通りだった。これは私だけでなく、多くの人はそう思っていたに違いない。昨年、締めくくりのブログで「2022年は陰鬱の
『2447 陰鬱時代が続いても 輝きを取り戻すために』の画像

(AIはこんな風景をどう表現するのだろう) 今年2023年は様々なことがあった。中でも特筆すべきは、人類の今後に大きな影響を及ぼすと思われる人口知能(AI)が急速に日常の中に入り込んだことだと私は思う。新聞に、はAI研究の第一人者の学者が今後5~20年以内に人間
『2446 思い上がると酷い罰 『暗夜行路』AI時代に警鐘』の画像

 朝6時過ぎ。外へ出ると凍てつく寒さだった。隣の家のご主人が玄関から出てきて、そこに備え付けの気温計を見ながら、「いま氷点下2・3度ですよ。気を付けて」と声を掛けてくれた。それでもラジオ体操広場には、いつものように20人前後の人が集まっている。東の空は上
『2445 氷点下2・3度でも暖房使わず 水仙の季節がやってきた』の画像

(富山市内の後方にそびえる立山連峰) 2万4千円の仮面が6億6千万円に……。こんな海外の記事を読んだ。野球の大谷翔平が7億ドルで契約する時代だ。驚くことは次々に起きている。自民党の裏金問題もどんな展開を見せるのだろう。2023年12月も残り10日。希望が持てるニュー
『2444 2万数千円が6億6千万円に アフリカの仮面、天文学的価格の競売』の画像

中国・錦州(遼寧省)の古塔公園に、なぜか「耶律楚材」(やりつ・そざい。モンゴル名ウルツ・サハリ、またはウト・サカル。1190~1244)というモンゴル人の銅像がある。その昔、チンギス・ハーンの息子オゴタイ・ハーンに仕え、華北地方(中国北部地域)を治めた人物だ。「
『2443 政治不信極まる中で 求められる「一害を除く」』の画像

 詩を好きな人なら、大関松三郎という大相撲の力士のような、古風な名前を聞いたことがあるかもしれない。大関は18歳という若さで戦死した詩を愛する青年だった。この19日は大関没後79年になる。この機会に、大関の『雑草』というタイトルの詩を読み直した。小学校卒
『2442 稀有な才能の輝き 大関松三郎とゼルマ18歳の青春』の画像

 温度差の激しい日が続き、風邪をひいてしまいました。どこか気が緩んでいたのかもしれません。コロナ禍直前にかかって以来ですから、約4年ぶりになります。体調がおかしいと、何もやる気が起きません。それではますます気分が落ち込んでしまいます。そんな朝、大リーグ、
『2441 大谷の「十年」になすべきこと 風邪ひきの戯言』の画像

 自民党のパーティー券に絡むキックバック問題は、東京地検特捜部が今日13日の国会閉会を待って、関係議員の事情聴取など本格的捜査に入るとみられ、リクルート事件以来の大疑獄になるのではないかという見方も出ている。リクルート事件は私にとっても忘れることができな
『2440 底流に政治家たちの「さもしさ」リクルート事件~パー券代キックバックも』の画像

 大リーグ、エンゼルス(アメリカンリーグ)からはフリーエージェント(FA)になった大谷翔平が、同じロサンゼルスにあるドジャース(ナショナルリーグ)と契約したと発表した。10年契約で、契約金は総額7億ドル(約1015億円)という、耳を疑うような超巨額だ。アメリカ
『2439 大谷とアメリカンドリーム 将来は文学作品の一コマに?』の画像

 12月8日。82年前の今日、日本はアメリカの真珠湾を奇襲攻撃し太平洋戦争の開戦に踏み切った。戦争を知らない世代が大勢を占める時代だが、この日について考えることが多く、これまで書いてきた関連ブログ(下記)を読み返している。そんな中、これまでのブログには書
『2438 真珠湾から82年 敗戦を予言していた元海軍軍人』の画像

(紅葉したドウダンツツジ) 時々、トルコの『ナスレッディン・ホジャ』という笑い話の本を取り出して読む。国際紛争や日本の政治の動きに怒りが出ても、この小話集(202話・赤松千里訳)を読むと、思わず笑いがこみ上げてくるのだ。最近の日本の政治家を皮肉るような話
『2437 賢者は「自分の話をよく聞く」 耳が痛い政治家たち』の画像

(一輪だけ咲いた赤いバラ) いつもの喫茶店。ドアを開けるとアイルランド民謡の『庭の千草』の曲が流れ始めた。その一番の詞(里見義訳詞)の終わり「ああ白菊 白菊 ひとりおくれて さきにけり」を聴いて、わが家の狭い庭の一隅にあるバラが、一輪だけ咲いているのを思
『2436 遅れて咲いたバラ一輪 政治屋は銭ゲバと川柳に』の画像

 配達された新聞を見ると、不愉快になることが多い。政治面、国際面、スポーツ面、そして社会面もと、何もかも面白くない話題が詰まっている。そんな時は、萩原朔太郎にならって寒くとも外に出る。朔太郎は家にいるより、多くの時間、散歩で過ごした。空を見ると、今日も青
『2435 笑いを忘れた日本人 空海の故事ににんまり』の画像

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