小径を行く

時代の移ろいを見つめた事柄をコラムとして書き続けております。現代社会について考えるきっかけになれば幸いです。(Copyright (C) 2006-2024 Y.Ishii All Rights Reserved.)

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社会

 ソメイヨシノは散ったが、まだ遅咲きの種類の桜が咲いている。遊歩道の脇で、女の子たちビニールシートを敷いて、車座になっておやつを食べている。少し離れた小学校の正門にも立派な桜が咲き誇っていた。春爛漫、こんな季節。人はやはり外へと出る。にほんブログ村
『2574 そんなに急いでどうする 桜とAIと……』の画像

 散歩をしていたら、私がひそかに「小言幸兵衛」(古典落語に出てくる長屋の家主のこと)と呼んでいる大先輩がぶつぶつ何かを言いながら歩いていた。追いついて「どうしたのですか」と聞いたら、いつもの小言が始まり、散歩の間聞かされる羽目になった。それは「二階兄さす
『2566 奇手に便乗した首相 「小言幸兵衛」さんの怒り』の画像

 毎朝、近所の広場でラジオ体操をやっている。夏の多い日には40人近く、厳寒の冬でも20人前後が集まって来る。そのうちの一人は、散歩を兼ねて1丁目から会場の5丁目まで片道25分くらいかけて歩いて通ってきている。もちろん本名を知っているが、私は勝手に「1丁目
『2554 「大谷通訳解雇」で汚された朝 ラジオ体操仲間が引退』の画像

 人は一生で何度涙を流すのだろうか。それぞれの年齢、性、生活環境、性格などによって千差万別なのかもしれない。いずれにしても、人生は涙とは切っても切れない縁があるのだ。今日は3・11から13年目。あの大災害と原発事故によって、本当に沢山の涙が流れたのは間違
『2548 人間にもほしい「瞬膜」 悲しみと涙の連鎖「3・11」』の画像

 テレビで国会中継を見ていたという友人からメールが届いた。そこには2つの川柳が添えられていた。 政倫審大根役者勢揃い 政治家は殊勝な顔で二枚舌 友人の率直な感想と言える川柳だ。川柳は人情・世相・風俗などを風刺しユーモア的に描くのが特色だという。最近の新聞
『2541 3月・国会と大震災と 『現代を歩く』(30)』の画像

「言語と云ふものは案外不自由なものでもあります。のみならず、思想にまとまりをつけると云う働きがある一面に、思想を一定の型に入れてしまふと云う欠点があります」(谷崎潤一郎『文章読本』中公文庫) この言葉を念頭に置き、今回芥川賞と直木賞を受賞した3作品のうち
『2535 達意の文章とは 芥川、直木賞の2作品を読む』の画像

 ロシアの反政府活動家ナワリヌイ氏が北極圏の刑務所で死亡したことをめぐって、当局によって殺されたのではないかと世界各国からプーチン政権批判の声が起きている。つい最近は、香港警察がカナダに事実上の亡命をした民主活動家・周庭さんを指名手配したと発表した。ミャ
『2533 暴力装置の暴発続く世界 朝の美しい自然に祈る』の画像

(菜の花畑で家族の撮影風景)「日々の移ろいに心くじけそうになっても どうか自分を見失わないで 遥かな道をここまで生きてきたのだから 決してあきらめないで 信じて生きていれば 夢はきっと叶えられる……」。アメリカの歌手、ダイアナ・ロスが歌う『if we hold on t
『2532 心合わせて困難に立ち向かう 『今しかない』の人々……』の画像

「針の筵」(はりのむしろ)という言葉がある。「(針を植え込んだ筵に座らされる意から)少しも気の休まることのない、つらい場所や境遇のたとえ」(大修館書店『明鏡ことわざ成句使い方辞典』という意味だ。現代では筵を見たことがない人がいるかもしれない。わらなどで編
『2523 いつまで耐える針のむしろ「記憶にない」もほどほどに』の画像

(新幹線から見た富士山。2.3)「火の玉」と聞いて、人は何を連想するだろう。野球が好きな人なら、かつて「火の玉投手」といわれた大リーグのボブ・フェラー(インディアンス=現ガーディアンズ)を思い、あるいは墓地などで見られる鬼火・人魂(ひとだま)ともいわれる火の
『2520 火の玉はどこに 剛速球より変化球の首相』の画像

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